Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Ciscoの複数製品に脆弱性、一部「Critical」にレーティング

Cisco Systemsは、複数の製品に脆弱性が含まれるとしてアドバイザリを公表した。一部深刻な脆弱性も含まれる。製品によってはサポートが終了しており、アップデートの提供ではなく、緩和策のアナウンスのみとなっている。

20160805_cs_001.jpg

同社VPNルータ製品「RV110W」「RV130W」「RV215W」におけるデフォルトアカウントの一部に深刻な脆弱性「CVE-2015-6397」が存在することが明らかとなったもの。

特定の環境下で利用する際に影響があり、リモートよりルート権限を取得されるおそれがあるという。同社では影響度をもっとも高い「Critical」にレーティングした。また影響度は、「Medium」と2段階低いが、あわせてコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2015-6396」も判明している。

「Unified Communications Manager Instant Messaging」および「Presence Service SIP Packet Processing」には、SIPパケットの処理に起因するサービス拒否の脆弱性「CVE-2016-1466」が存在。

さらに「TelePresence Video Communication Server Expressway」の管理画面においてコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2016-1468」が含まれるほか、「Prime Infrastructure」にクロスフレームスクリプティング(XFS)の脆弱性「CVE-2016-1474」が明らかとなった。

同社では、これら製品の脆弱性に対してアップデートを用意、提供を開始している。

一方、「RV180」「RV180W」においても、HTTP処理において影響が大きい「Critical」の脆弱性「CVE-2016-1430」が明らかとなった。細工したHTTPリクエストによりコードを実行されるおそれがある。くわえて両製品のウェブインタフェースに、入力値のチェックに脆弱性「CVE-2016-1429」が存在する。

ただし、これら2製品に関して同社は、サポート終了を理由に同脆弱性に対してファームウェアの更新をリリースしない方針で、緩和策をアナウンスしている。

(Security NEXT - 2016/08/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「auひかり」向けのブロードバンドルータに複数の脆弱性
Apple、「iOS」「iPadOS」のセキュリティアップデートを公開
「Firefox 124.0.1」が公開、深刻な脆弱性2件を解消
ブラウザ「MS Edge」にアップデート - 9件の脆弱性を修正
Google、ブラウザ最新版「Chrome 123」をリリース - 複数脆弱性を修正
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートが公開
Ivantiの複数製品に深刻な脆弱性 - 早急なパッチ適用を強く推奨
Atlassian、3月の月例アドバイザリを公開 - 脆弱性24件に対応
「Firefox 124」が公開、「クリティカル」含む脆弱性12件を修正
WordPress向け求人プラグインに脆弱性 - リモートよりコード実行のおそれ