Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「三井住友銀行」装うマルウェアメール - 「振込完了通知」を偽装

「三井住友銀行」を装い、不正送金マルウェア「Bebloh」を送りつける攻撃が発生している。添付ファイルを誤って開かないよう注意が必要だ。

攻撃を確認したキヤノンITソリューションズによれば、問題のメールは、「【三井住友銀行】振込受付完了のお知らせ」との件名で送信されており、振込手続の完了通知を偽装。さらにメール本文にある振込の「受付日時」を見ると、「7月6日8時45分」と攻撃を実施した同日の日時を記載するなど、ソーシャルエンジニアリングのテクニックを活用。

添付されているZIPファイルの中身は、二重拡張子を用いた実行ファイルで、誤って開くとオンラインバンキングのアカウント情報を盗み出すマルウェア「Bebloh」に感染するおそれがある。

6月下旬より、バンキングトロジャンの感染活動が活発化している。同社は、今後メールの件名や本文などを変更した攻撃も発生する可能性があるとして、注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/07/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
暗号資産交換業者への不正送金対策を強化 - 金融庁ら
2023年3Qの不正送金 - 被害額が約1.5倍に拡大
ネットバンク不正送金が前四半期の2倍超 - 過去最悪に
上半期の不正アクセスによる検挙は188件 - 前年同期比19.3%減
ネットバンク不正送金被害、上半期だけで前年の約2倍に
1Qのネットバンク不正送金、前四半期の2倍弱へと急増
狙われるネットバンク利用者 - 銀行装うメールやSMSに警戒を
地方金融機関の7割、セキュリティリスクを評価できる人材が不足
オンラインバンキング不正送金被害、2月以降増加の兆し