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キヤノンITS、ESET製TeslaCrypt復号ツールの使用法を紹介 - ファイルごとも可能

ESET製品を国内で展開するキヤノンITソリューションズは、ESETがランサムウェアの復号ツールを公開したことを受け、利用方法をアナウンスした。

今回公開された「TeslaCrypt decrypter 1.1」は、「バージョン3」から「同4.2」までをサポートした復号ツール。無償でESETのサイトよりダウンロードすることができる。

ドラッグ&ドロップで復号できる(画像:キヤノンITS)
ドラッグ&ドロップで復号できる(画像:キヤノンITS)

ESETの公開ページでは、同ツールをコマンドプロンプトより起動し、対象となるドライブを指定することで対象となるファイルを検索、復号化できると説明しているが、キヤノンITSでは、特定のファイルを復号化する方法を紹介。ファイルを同ツールへドラッグ&ドロップし、使用許諾に同意することで復号化できるとしている。

またキヤノンITSは、国内のESET製品の利用者において「TeslaCrypt」などの感染に用いられるダウンローダー「JS/TrojanDownloader.Nemucod」や「JS/Danger.ScriptAttachment」が、引き続き検知されている状況であると指摘。注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/05/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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