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MSRTがアップデート、ランサムウェア「Locky」に対応

マイクロソフトは、5月の月例セキュリティ更新とあわせて「悪意のあるソフトウェアの削除ツール(MSRT)」をアップデートし、ランサムウェア「Locky」などあらたに2件のマルウェアへ対応した。

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悪意のあるソフトウェアの削除ツール(MSRT)

今回実施したアップデートでは、「Ransomware as a Service (RaaS)」のビジネスモデルを取り入れ、アフィリエイトプログラムなどを展開し、国内外で多数検知されているランサムウェア「Locky」へ対応した。

また2013年ごろに登場した「Kovter」へ対応。クリック詐欺や情報の窃取、警告画面を表示して金銭をだまし取るトロイの木馬で、亜種の一部は、ファイルを用いずにメモリ上へ常駐し続けるステルス機能なども搭載している。

同マルウェアもアフィリエイトを展開。不正広告、「Angler」「Nuclear」「Neutrino」「Fiesta」などのエクスプロイトキット経由の感染などが確認されている。

(Security NEXT - 2016/05/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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