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2016年1Qの脆弱性登録は1453件 - 最多は「Chrome」

情報処理推進機構(IPA)は、2016年第1四半期における脆弱性データベース「JVN iPedia」の登録状況を取りまとめた。JVNへの登録件数が減少したことから、前期を下回った。

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JVN iPediaの登録状況(表:IPA)

「JVN iPedia」は、国内のソフトウェア開発者が公表した脆弱性情報や、脆弱性情報ポータルサイト「JVN」の公開情報、米国国立標準技術研究所(NIST)による脆弱性データベース「NVD」の公開情報を収録したもの。2007年4月より提供している。

2016年第1四半期に、新規に登録された脆弱性対策情報は1453件。内訳を見ると、国内製品開発者による登録情報が2件、JVNの掲載情報が215件、NVDの情報が1236件。JVNの掲載情報が355件から140件減、NVDからの登録も24件減となり、2015年第4四半期は前四半期の1619件から約1割減となった。

累計登録件数は5万9547件で、2016年第2四半期には6万件を突破する見込み。英語版では35件が新規に登録され、累計件数は1372件だった。

これまでの推移を見ると、2014年第4四半期に多くのAndroidアプリにSSL証明書の取り扱いに関する脆弱性が判明。一時的に3000件を上回ったが、その後は2000件未満で推移している。

(Security NEXT - 2016/04/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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