Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシング報告が前月の10倍に - 複数金融機関が標的

2015年12月のフィッシング報告件数は、前月の10倍増となる2540件となった。URLの件数も約3倍へと増加している。

フィッシング対策協議会のまとめによれば、2015年12月に同協議会へ寄せられたフィッシングの報告件数は2540件。前月の246件から10倍超へと大幅に増加した。

2015年下半期は金融機関を装った攻撃が断続的に発生したものの、1000件以下と比較的低い水準で推移。しかし同年最後となる12月に一転して急増した。2000件を超えたのは2015年1月以来、約1年ぶり。

12月は金融機関を標的とした攻撃が多発。全体の98%を占めている。金融機関の名称だけ変えて同じ文面を使い回したフィッシングメールが目立った。そのほか、オンラインゲームや通信事業者を装うケースも報告されている。

フィッシングサイトに利用されたURLも278件と、前月の96件を大きく上回った。フィッシングに悪用されたブランドの件数は2件増加して17件だった。

(Security NEXT - 2016/01/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
1月のフィッシング、独自ドメイン使用する送信元メアドが増加
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
「フィッシング詐欺」、1年に3回も被害あったケースも
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増