Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ファイル共有ソフト、いまだに15万人が利用

ネットエージェントは、年末年始におけるファイル共有ソフトの利用状況を調査した。利用者数は年々減少しているものの、いまだ15万人前後が定期的に利用しているという。

同社では、年末年始における「Winny」「Share」「Perfect Dark」の「ノード数」について調査を実施し、結果を取りまとめたもの。「Winny」が4万台後半でもっとも多く、「Perfect Dark」が4万台半ばで続く。「Share」も3万台前後の端末が稼働していた。

前回調査時は、15万から20万人が利用していると見られていたが、現在でも約15万人がファイル共有ソフトを定期的に利用していると見られる。

また同社では、2014年におけるファイル共有ソフトを取り巻く動きについて取りまとめた。警察による検挙、逮捕は2013年に引き続き「Share」が最多で、全体の49%を占める。「Cabos」が36%だった。

逮捕や検挙された年齢層を見ると、30代が41%、40代と20代がいずれも28%だった。若年層はパソコン離れが進んでおり、ファイル共有ソフトの利用率が下がっており、それに比例して逮捕者も少ない。

また逮捕者のうち69%が著作権法違反、28%が児童ポルノ禁止法違反だった。最近では国内のみならず海外の著作権管理団体も、著作権侵害に関する問い合わせや警告を行うケースが増えているほか、協力体制についても確立されており、今後はますます監視の目が厳しくなっていくと同社では分析している。

(Security NEXT - 2015/01/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Winny」などのファイル共有ソフト、GWに約9万人が使用
検索結果が危険な有名人は? - 日本でも人気上昇中の女性コメディアンがトップに
著作権侵害事件、上半期の摘発は14件 - ACCS
ファイル共有ソフトのユーザー減少傾向続く - 「Winny」は約1万台強に
「Winny」などのファイル共有ソフト、今なお20万人が利用か - ネットエージェント調査
ACCSが2012年下半期の活動状況を報告 - 組織不正コピーの情報提供62件
ファイル共有ソフトのノード数が大幅減 - 改正著作権法の影響か
2012年のウイルス届出件数、14%減 - IPAまとめ
ウイルス対策ソフト導入は9割、一方セキュリティパッチ適用は4割
ACCS、摘発に協力した1年間の著作権侵害事件は83件 - 半数は「Share」関連