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国際会議「CODE BLUE」の全セッションが決定 - IoTやモバイル、Macなども

12月に都内で開催予定の情報セキュリティ国際カンファレンス「CODE BLUE」では、論文の採択が完了し、全セッションを決定した。バラエティに富んだカンファレンスとなりそうだ。

同カンファレンスは、情報セキュリティに関する研究発表や専門家の交流の場を提供する日本発の国際会議。12月18日、19日の2日間を予定している。

基調講演には、Hex-Raysの創立者兼CEOであるIlfak Guilfanov氏や、2014年のTEDカンファレンススピーカーを務めたKeren Elazari氏が登壇するほか、すでに一部講演が発表されていたが、今回全セッションが決定したもの。

今回のカンファレンスでは、社会的に注目が高まる「IoT」分野から、複数の論文が採択されている点が印象的だ。昨今海外のカンファレンスでも注目度が高まっている分野で、今回は自動車やホームセキュリティ、無人飛行機をテーマとしたセッションが予定されている。

またプラットフォームもバラエティに富んでいる。Windowsはもちろん、モバイルデバイス、Mac OS X、ネットワーク組込機器など、多様化する脅威を反映したものとなっている。さらに、Microsoftの研究者が、他社の脆弱性を発見した際の脆弱性マネジメントについて講演するほか、バグハンターやマルウェアなどをテーマとしたショートセッションも用意した。

セッションのタイトルや講演者は以下のとおり。イベントの詳細は同カンファレンスのサイトから。

・TriCore で動作する自動車用 ECU ソフトの攻撃手法に関する検討と試行
松木 隆宏氏(FFRI)、デニス・ケンゴ・オカ氏(ETAS)

・日出づる国の組込セキュリティ
Ben Schmidt氏(Narf Industries)、Paul Makowski氏(Narf Industries)

・オーノー! より多くのMac OS Xルートキット!(仮)
Pedro Vilaca氏

・マイクロソフト脆弱性リサーチ:ベンダーとしての脆弱性検知
David Seidman氏(Microsoft)、Jeremy Brown氏(Microsoft)

・サイバーエスピオナージを抑制するためにデバイスを無効化するハイパーバイザー「DeviceDisEnabler」
須崎有康氏(産業技術総合研究所)

・Persisited:マイクロソフトアプリケーションの互換性フレームワークの活発な利用とエクスプロイト
Jon Erickson氏(iSIGHT Partners)

・ドローンへの攻撃:マルウェア感染とネットワーク経由の攻撃
ドンチョル・ホン氏(SEWORKS)

・物理的[IN]セキュリティ:サイバーセキュリティがすべてではない
Inbar Raz氏(Check Point>)

・僕がどうやって自分の家をハックしたか
David Jacoby氏(Kaspersky Lab)

・ショートセッション:バグハンターの愉しみ
Masato Kinugawa氏

・ショートセッション:マルウェアによる検出回避方法の解説
篠塚大志氏(シマンテック)

(Security NEXT - 2014/11/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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