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54%がマルウェア対策製品では検出不可能 - NTTコムレポート

NTTコミュニケーションズは、セキュリティ脅威に関するグローバル全体のトレンドなどを「グローバル脅威情報レポート2014年」として取りまとめた。

同レポートは、NTTグループのセキュリティ関連各社が共同で作成。アジア、北米、ヨーロッパなど、世界13カ所に設置されたセキュリティオペレーションセンターや、NTTグループが設置しているハニーポットで収集された脅威情報のほか、全世界で発生しているセキュリティログデータや攻撃に関する情報を、1300人以上の専門家が分析した。

2014年版では、標的型攻撃により長期間にわたってシステム内部に潜伏するケースが増加している点に言及。ハニーポットによって収集したマルウェアの54%がマルウェア対策製品では検出不可能だったという。

さらに、エクスプロイトキットの78%は過去2年以内に公表された脆弱性を利用しているとして、攻撃ツールの進化が対策のスピードを上回っている現状を指摘している。

また、わずか1行の不適切なデータ列があるだけでSQLインジェクション攻撃が可能になり、被害額が19万6000ドルに及んだ事例を紹介している。

(Security NEXT - 2014/10/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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