「Apple ID」狙いのフィッシングサイトを簡単構築できるキットが存在
「Apple ID」の詐取を目的としたフィッシングサイトを設置するための「フィッシングサイト構築キット」が出回っている。2014年以降、Apple IDを狙うフィッシングサイトが増加しており、こうしたツールキットの存在が影響している可能性があるという
問題のツールは、トレンドマイクロがフィッシングサイトで発見したもの。同ツールを利用すると、アカウントの確認と称してApple IDを入力させるフィッシングサイトを構築することができる。
同社が確認したフィッシングサイトの上位ディレクトリに、残存するフィッシングキット「apple.zip」を発見したことから存在が明らかになったもので、同キットには、検索エンジンのインデックスを避けるrobotsファイルや、接続元のIPアドレスに応じた言語を表示するためのファイルなどを同梱。日本語を含め18カ国語に対応していたという。
多くのフィッシングサイトは、ウェブサーバに脆弱性のあるサイトが改ざんされたもので、Apple IDのほかに名前や住所のほか、クレジットカード情報やセキュリティの質問などの個人情報を詐取するために利用されていた。
(Security NEXT - 2014/09/26 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
メールサーバがフィッシングメールの踏み台に - 広済堂HD子会社
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
水道局を装う偽メールに注意 - 「未払料金ある」と誘導
健康器具メーカーのインスタアカが乗っ取り被害 - フィッシングで
警察庁、サイバー被害のオンライン通報窓口を設置 - 相談なども対応
NTTドコモ、スミッシング攻撃の踏み台端末に注意喚起 - 7月上旬から
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増