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MS月例パッチ「MS14-045」に不具合 - 起動不能となるおそれも

日本マイクロソフトが、8月13日に公開した月例セキュリティ更新プログラムの一部に、不具合が含まれていることがわかった。環境によってはコンピュータが異常終了し、起動できなくなる可能性もあるため注意が必要だ。

問題が見つかったのは、カーネルモードドライバにおいて特権の昇格が生じる脆弱性を解消するために公開された「MS14-045」。米Microsoftでは、「MS14-045」のセキュリティ情報を更新した。

同更新で提供された更新プログラム「2982791」のほか、「2970228」「2975719」「2975331」をインストールすると、「Stop 0X50エラー」が発生してコンピューターが異常終了するほか、起動できなくなるケースがあるという。

同社では国内向けサポートページについて更新準備を進めており、日本マイクロソフトのセキュリティレスポンスチームでは、ブログを更新して復旧方法をアナウンスした。

問題が発生した場合は、セーフモードで起動し、管理者権限でコマンドプロンプトからフォントキャッシュを削除。さらに再起動後、レジストリの修正やフォントキャッシュの削除、プログラムのアンインストール、レジストリの再設定などを実施することで復旧できるとしている。

(Security NEXT - 2014/08/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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