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W杯のチケット詐欺サイトが発生 - 決勝戦は約39万円、購入しても届かず

まもなく開幕する「FIFAワールドカップ」。6月の開催を目の前に詐欺行為などイベントに便乗するサイバー犯罪も熱を帯びてきた。

これまでも出場国のユニフォーム販売に装い、個人情報を詐取するケースや、不正プログラムを拡散する行為など、注目イベントに便乗したサイバー攻撃が確認されているが、今回あらたにトレンドマイクロが確認したのは、ワールドカップ観戦チケットの詐欺。

FIFAの偽サイトで金銭を騙し取るもので、決勝戦のチケットは、1枚約39万円という高値がついていた。しかしながら、同サイトでチケットを購入したにもかかわらず届かないなど苦情が報告されている。

また同サイトで悪用されたドメイン名は、2013年5月27日と約1年前にスペインで取得されているなど用意周到で、国ごとに異なるサブドメインを用意するなど、手の込んだ詐欺行為を行っている。

トレンドマイクロは、ワールドカップの観戦チケットについて、販売を正式に許可されているのはFIFAだけであると指摘。詐欺サイトへ注意するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/05/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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