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業務利用の私物スマホ、23%がセキュリティ対策実施せず - 4.7%が電話帳の外部流出を経験

業務に用いている個人所有のスマートフォンに対して、23%がセキュリティ対策を実施していないことがわかった。5%前後のユーザーが、ウイルス感染や電話帳データの外部流出を経験している。

MMD研究所が、「職場での私用スマートフォンの利用実態調査」を実施し、結果を取りまとめたもの。私用のスマートフォンを業務利用している446人を対象に、利用方法やセキュリティ対策、トラブルなどについて回答を求めた。

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業務利用している私用スマートフォンに入っている業務関連情報(グラフ:MMD研究所)

端末に保存している情報を見ると、「社内の連絡先(40.8%)」「顧客や取引先の連絡先(36.8%)」「業務メール(33.6%)」「業務スケジュール(30%)」が中心だが、「情報を端末に保存していない」との回答も30%にのぼる。

端末のセキュリティ対策としては、49.8%が「パスワードロックの設定」を実施。また「セキュリティアプリの利用」が46%と僅差で続き、「リモートロックの利用」についても27.4%が利用していた。一方で「特に実施していない(22.9%)」との回答も目立つ。

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業務利用している私用スマートフォンのトラブル(グラフ:MMD研究所)

利用時のトラブルとしては、79.1%と大半がトラブルに遭遇していなかったが、10.1%は端末を一時的に紛失。紛失し、その後も見つかっていないとする回答も5.2%にのぼる。このほか「ウイルス感染(6.3%)」「端末の故障による情報消失(5.2%、)」「電話帳データの外部流出(4.7%)」が続く。

今後紛失した場合に、会社へ報告する意向があるかという質問に、39.5%が「報告すると思う」、22%が「業務情報や顧客情報が保存されていた場合、報告すると思う」と回答。その一方、30.5%が「報告しないと思う」としており、インシデント発生時の意識にばらつきが見られた。

(Security NEXT - 2013/03/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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