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Mac向けマルウェア「Flashback」の目的は金銭 - 1日あたり1万ドル以上か

シマンテックによれば、一時修正方法がなく、その間のゼロデイ攻撃でMacに感染が拡大した「OSX.Flashback.K」は、1日あたり1万ドル以上を稼ぐ金銭目的の攻撃だったという。

感染活動は、署名CMS「Wordpress」「Joomla」の脆弱性を突いたサイトの改ざんで外部不正サイトへ誘導。Javaの脆弱性を攻撃することで、Macへ同トロイの木馬をインストールしていた。

同トロイの木馬は、感染端末のブラウザ「Safari」「Firefox」「Chrome」に「広告クリック処理コンポーネントをロードさせ、アクセス内容を傍受。Googleに対する検索クエリーを乗っ取り、関係ない不正ページへリダイレクトすることで報酬を得ていた。

他サイトへ誘導するクリックに対する報酬は、1回につき0.8セントで、感染が数10万台の規模であることから、1日あたり1万ドルを超える金銭を得ていると同社では試算。すでにAppleではアップデートを提供しており、適用していないユーザーはすみやかに適用し、脆弱性を解消するようシマンテックでは呼びかけている。

(Security NEXT - 2012/05/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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