Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

JNSが顧客へメールを誤送信 - 被害者にフィッシングメール届く

外為取引サービスを提供しているジェイ・エヌ・エスは、12月2日にオンライントレードシステムに不具合が発生し、同事態を一部利用者へ案内する際に、他の顧客へ個人情報が漏洩したと発表した。

同社によれば、12月2日にシステムに不具合が発生、同日中に405名の顧客へメールを送付する際、BCCを利用せず、送付先全てを宛先としてしまったため、氏名やユーザーID、メールアドレスなどが他の顧客に確認できる形で送付してしまったという。メールの送信にはOutlookExpressを利用していた。

同社では、関連する顧客に対して謝罪のメールを送付し、問題となったメールの削除を依頼した。さらに、流出情報で同社のオンラインシステムを不正利用できるかチェックし、できないことを確認した上で、顧客へ報告したという。同社では、安全が確認されるまで電話注文を中止するとしている。

しかし事故後に、今回の被害者に対して、同社と類似したウェブサイトへアクセスを促し、メールアドレス変更手続きを促して情報を入力させるフィッシングメールが出回ったという。その後フィッシングサイトを作成した作者は偽装サイトを削除、ウェブ上で謝罪文を掲載している。

(Security NEXT - 2005/12/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
認可保育所に無関係の副食費免除対象者情報を誤送信 - 青梅市
市内小学校で児童指導要録抄本が所在不明に - 川崎市
被災労働者の個人情報含むファイルをメール誤送信 - 労働基準監督署
ウェブサーバが迷惑メール送信の踏み台に - タカラベルモント
「JVN iPedia」登録、前四半期から4割減 - 累計20万件を突破
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性
Cisco、セキュリティアドバイザリ3件を公開 - 一部でPoCが公開済み
「Chrome 124」が公開 - セキュリティ関連で23件の修正