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2011年度第1四半期のネットバンク被害、前四半期から大幅増 - 金融庁まとめ

金融庁は、2011年度第1四半期のインターネットバンキング犯罪による被害の発生状況を取りまとめた。

同庁によれば、2011年4月から6月までの被害件数は28件で、前四半期の11件から倍増した。主要行における被害が25件と集中し、のこり3件は地銀。2011年度最初の3カ月で前年度の年間被害件数である74件の半数に迫る勢いだった。

平均被害額は107万円。前四半期の194万円から半減したが、2010年度の平均105万円とほぼ同額となっている。対応方針が決まった19件中、17件で補償が行われた。

一方、全国銀行協会(全銀協)が会員186行に対して実施したアンケート調査では、2011年4月から6月までにインターネットバンクによる不正引き出しは18件。前四半期の1件から大幅に増加した。

2010年度に発生した不正引き出しの件数は36件。全銀協のアンケートでは、すでに前年度の半数へ達するなど非常に早いペースで推移している。金額ベースでみると、前年度は1年を通じて3400万円だったのに対し、同四半期だけで被害額は2100万円に達している。

(Security NEXT - 2011/10/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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