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「地方自治情報センター」装った不審メールに注意 - 添付PDFでゼロデイ攻撃

「地方自治情報センター」を装った不審メールが出回っている。添付ファイルを誤って開くと未修整の脆弱性が攻撃され、ウイルスへ感染する可能性があり、総務省やセキュリティベンダーが注意を呼びかけている。

問題のメールは、「地方自治情報センター」を装って「住民税還付 還付追加―総務省」といった件名で送信されており、税金還付に関する情報提供を行うように見せかけ、細工したPDFファイルを開かせようとするという。

攻撃を確認したトレンドマイクロが調査したところ、誤って添付ファイルを開くと、脆弱性が悪用され、「BKDR_SYKIPOT.A」「TROJ_AGENT.ATML」に感染。感染後は、任意のプログラムが実行されたり、情報漏洩が発生する可能性があることが判明した。

今回悪用された脆弱性は、10月に明らかになったもので、Adobe Systemsでは、11月15日の週にアップデートの提供を予定しており、現在修正プログラムが提供されていない。総務省やトレンドマイクロでは、誤ってファイルを開かないよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2010/11/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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