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国内金融機関を標的にするトロイの木馬を確認 - 5カ国に攻撃サイト

国内金融機関の利用者を標的とするトロイの木馬が確認された。従来は海外金融機関を対象とするものが主流だったが、今後国内金融機関へ波及するおそれがある。

RSAセキュリティが、メディア向け説明会で明らかにしたもので、10月初旬に「Spyeye」の亜種など2種類を確認した。感染した場合、金融機関のウェブサイトを利用する際にセッションを乗っ取られるおそれがある。

同社がトロイの木馬を解析したところ、攻撃対象として国内銀行のオンラインバンキングに関するURLが含まれており、さらに日本語によるインタフェースも実装していたという。

利用者へ感染させたりやコントロールするためのサイトも各国へ分散しており、米国。中国、韓国、リトアニア、ドイツの5カ国で発見された。すでに感染が確認されているが、感染や被害規模などはわかっていない。

(Security NEXT - 2010/10/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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