Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

多数メディアが採用する広告配信サーバが改ざん - 広告に不正サイト誘導タグ

マイクロアドが提供する無料広告サーバが不正アクセスを受けて改ざんされ、提携するメディアに不正サイトへ誘導されるコードが掲載されていたことがわかった。

広告を配信する同社アドサーバサービス「VASCO」の一部バージョンに脆弱性があり、不正アクセスを受けてデータを改ざんされたもの。9月24日21時半ごろから同日23時半ごろまで配信されたデータに不正サイトへアクセスさせる「iframe」タグが挿入されていたという。

今回の改ざんではリンク先のURLにURL短縮サービスを活用。誘導先のサイトでマルウェア「Security Tool」感染する可能性があった。同社では、23時半の時点で転送が中止されていることを確認したとしており、脆弱性についても翌25日1時過ぎに修正を終えている。

同社では、改ざんされた広告の具体的な配信先については公表していないが、7月の時点で60社以上が同サービスを採用している。

同社をはじめ、毎日新聞社のポータル「毎日jp」や大手価格比較サイトの「価格.com」のほか、ニュースサイトやソーシャルメディアなど、約20サイトが閲覧したユーザーへ注意喚起のアナウンスを開始している。

(Security NEXT - 2010/09/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

公式Xアカウントが乗っ取り被害 - メガネの愛眼
求職情報サイトで遠隔操作やデータ取得の形跡 - 日刊工業新聞
サイトに不正アクセス、テスト環境でPW窃取される - 日水コン
福井県の味噌蔵通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出のおそれ
サイト改ざんで別サイトへ誘導 - 聖マリアンナ医科大東横病院
学生服通販サイトの旧サイトに不正アクセス - クレカ情報流出の可能性
発覚2カ月前にもマルウェア実行の痕跡、情報流出は否定 - こころネット
eモータースポーツ大会の複数SNS公式アカウントが乗っ取り被害
なかほら牧場の通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
ヘアケアツール通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性