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ボットネット「Rustock」が勢力拡大、1台あたりの送信数が倍増

メッセージラボジャパンは、8月に観測しているウイルスおよびスパムの状況について取りまとめた。マルウェア配布サイトは減少した一方、ボットネット「Rustock」からの送信数増加もあり、スパムの割合は上昇した。

レポートによれば、マルウェアなど悪意あるコンテンツをホストしているサイトは1日平均3360件検知された。検知数が大幅に増加した7月と比較すると24.1ポイントの減少となっている。

またウイルス感染メールは327.6通に1通で前月比0.02ポイントとほぼ横ばい。一方、悪質なサイトへのリンクを含むメールは全体の21.2%を占め、前月比4.1ポイント増加した。フィッシングメールの割合は363.1通に1通で、前月比0.10ポイント上昇した。

スパムメールの割合は全メールの92.2%で、7月から3.3ポイント上昇した。なかでも、ボットネットから送信されたスパムの割合は増加傾向にあり、8月には95%まで上昇しているという。

(Security NEXT - 2010/08/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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