Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

狙われるZyxel製ネットワーク管理製品の脆弱性 - ボットネットも標的に

ネットワーク機器の管理ソフトウェア「Zyxel CNM SecuManager」において判明した脆弱性を標的とする攻撃が4月以降観測されている。ボットネットの攻撃対象にもなっている。

「Zyxel CNM SecuManager」は、Zyxel製品をはじめ、複数の機器を管理するための製品。3月9日にセキュリティ研究者が最新版にあたる「同3.1.1」「同3.1.0」に複数の脆弱性が存在することを明らかにした。アップデートは用意されていなかったが、一部バックドアはベンダーによって意図的に設置されたものと主張、詳細を公表している。

研究者が指摘した脆弱性は16件と多岐にわたり、SSHサーバの秘密鍵がハードコードされている問題や、MySQLのバックドアアカウント、ハードコードされたバックドアAPI、事前に定義された管理者アカウントやパスワードなどが含まれる。

これを受けてZyxelでは3月13日にアドバイザリを公表。脆弱性の存在を認め、同製品はサードパーティと共同で開発しており、脆弱性の修正に取り組んでいると釈明した。

アップデートが用意でき次第、個々の顧客へ直接展開するとしたが、以降アドバイザリを更新しておらず、修正版がリリースされたか6月9日の時点でわかっていない。

(Security NEXT - 2020/06/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
Cisco、セキュリティアドバイザリ3件を公開 - 一部でPoCが公開済み
「Chrome 124」が公開 - セキュリティ関連で23件の修正
「Firefox 125.0.1」をリリース、脆弱性15件を修正
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
Oracle、「Java SE」に関する脆弱性13件を修正
Oracle、四半期定例パッチを公開 - のべ441件の脆弱性に対応