Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2019年のフィッシング報告は約5.6万件 - 前年の2.8倍に

2019年に同協議会が把握したフィッシングサイトのURLは、2万537件にのぼる。このうち、閉鎖のためにJPCERTコーディネーションセンターへ報告し、あわせてセキュリティ対策製品事業者へ提供したフィッシングサイトのURLは6285件だった。

6285件について、同協議会が分析したところ、標的となった事業領域は、「クラウドコンピューティングサービス」が2106件で最多。「ネットショップ、ECサイト」が1256件、「銀行」が882件で続く。さらに「通信事業者」が421件、「クレジットカード」が350件となり、上位5事業領域で全体の79.8%を占めた。

ダイナミックDNSサービスを利用するなど、短時間でURLを変えるケースも見られた。またこれらの50.4%がHTTPSを用いており、通信において暗号化が行われていた。攻撃者が第三者の正規サイトに、フィッシングサイトを設置するケースも目立った。

ウェブアプリケーションの脆弱性を悪用して改ざんするケースもあり、URLの特徴から「WordPress」で運用されていると見られるサイトへ設置されたものも、全体の5.4%にのぼったという。

(Security NEXT - 2020/06/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
警察庁、サイバー被害のオンライン通報窓口を設置 - 相談なども対応
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
ランサムウェア「ALPHV」、医療分野中心に被害拡大
1月のフィッシング、独自ドメイン使用する送信元メアドが増加
「サイバーセキュリティ月間2024」がスタート - 「全員参加」を呼びかけ