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ビデオ会議システムやルータへの脆弱性攻撃を国内で観測 - 警察庁

さらに同庁ではファイアウォールやVPN機能などを備えたDrayTek製ルータ「Vigorシリーズ」の脆弱性「CVE-2020-8515」を悪用した攻撃も確認している。

3月30日にPoCが公開され、翌31日には脆弱性を悪用した攻撃が開始された。同庁が攻撃元IPアドレスを調査したところ、IP-PBXのログイン画面が確認されたという。

またインド製のGPONルータの脆弱性を狙って「Mirai」亜種の感染を試みるアクセスや、台湾製NASなどを狙った攻撃なども観測。IoT機器を踏み台として、別のIoT機器を侵害する攻撃の連鎖が生じている。

同庁は、インターネットへ接続する機器において、初期設定パスワードを安全なパスワードへ変更したり、適切にアクセス制限などを行うよう注意を喚起。

製造元の脆弱性情報を確認し、必要に応じてファームウェアのアップデートなどを実施するよう呼びかけるとともに、ベンダーによるサポートが終了した機器については、サポートが提供されている機器へ置き換えるよう求めている。

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脆弱性「CVE-2020-8515」の悪用を試みたアクセスの推移(グラフ:警察庁)

(Security NEXT - 2020/04/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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