Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

標的型攻撃相談、2019年度上半期は221件 - 80件でレスキュー支援

2019年度上半期は、インフラ、化学、シンクタンク、メディアなどに対し、秘密裏に組織へ進入し、情報を盗むサイバーエスピオナージの活動を目的とした標的型攻撃メールを断続的に観測。国内企業の中国現地法人や中国との合弁会社などを狙った攻撃が特に活発だったという。

メールのテーマとしては、米中の貿易問題や、韓国への輸出管理規制といった経済問題、関連する先端技術など扱う時事問題が複数見られた。同隊では、こうした経済動向や技術に関連する企業は、諜報活動の対象になりうるとして注意が必要であると指摘している。

また前期から引き続き、技術情報を狙った学術組織への攻撃の対応を実施した。2018年春ごろに一部学術組織からの通信を把握したことがきっかけに問題が明るみになり、以降、対応を続けているという。

攻撃に利用されたファイルは、一般に提供されているクラウドストレージサービスのアップデート実行ファイルと同じファイル名となっており、侵害されたサーバからダウンロードされたものだった。

類似した攻撃の痕跡は複数の組織より見つかっている。同時期にメールを用いた標的型攻撃も展開されており、特定分野の技術情報を狙った攻撃キャンペーンの可能性があるとしている。

(Security NEXT - 2019/11/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
能登半島地震被災地域の登録セキスペ、登録更新申請期限迫る
添付ファイルと宛先の確認不足が重なる誤送信が発生 - 大塚商会
福岡飲食店のECサイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
WP向け操作ログ記録プラグインにSQLi脆弱性 - パッチ未提供
グリコでシステム障害、冷蔵食品を出荷停止 - 再開は5月中旬予定
2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
教員や学生宛てのメールで個人情報含むファイルを誤添付 - 山口大
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性