Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Chrome 77」で52件のセキュリティ修正 - EV証明書の常時組織名表示を削除

Chromeの開発チームは、最新ブラウザ「Chrome 77.0.3865.75」をリリースした。SSL/TLS証明書UIの変更を行ったほか、脆弱性の修正を実施している。

今回のアップデートでは、ユーザーインターフェースを見直し、アドレスバーにおけるEV(Extended Validation)証明書の組織名表示を中止。鍵アイコンをクリックすることで確認できるよう仕様を変更した。

また重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」の脆弱性をはじめ、52件のセキュリティに関する修正を実施している。

CVEベースでは、32件の脆弱性に対処。「クリティカル」とレーティングされた脆弱性は1件で、解放後のメモリへアクセスする「Use After Free」の脆弱性「CVE-2019-5870」を修正した。

次に重要度が高い「高(High)」とされる脆弱性は8件。「ヒープオーバーフロー」「Use After Free」「アドレスバーにおけるなりすまし」「域外へのメモリアクセス」などに対応。さらに「中(Medium)」とされる脆弱性17件、「低(Low)」の脆弱性10件を解消したことを明らかにしている。

(Security NEXT - 2019/09/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

WordPress向けプラグイン「InstaWP Connect」に脆弱性
Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
「Microsoft Edge」にアップデート - 「Chromium」の脆弱性修正を反映
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中