Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

設定ミスにより危険な状態の「SAP」が多数存在 - 攻撃ツールが流通

米国において少なくとも693の「SAPメッセージサーバ」が外部に公開されていることが「OPCDE」で言及された。一方Onapsisは、9割の「SAPメッセージサーバ」に設定の問題が見つかっていると報告している。

「SAPルータ」については、脆弱であるかは不明だが、1181台がインターネットに公開されていたことが同じく報告された。さらにOnapsisは、2010年に公表された既知の脆弱性「CVE 2010-5326」について、2016年に注意喚起が行われたにも関わらず、依然として4件に1件の割合で見つかっていると述べている。

「10KBLAZE」が流通していることを受け、米サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、Onapsisと協力して、エクスプロイトを検知できるよう、侵入検知システム「Snort」向けに定義ファイルを用意。

「SAP」製品の利用者に対し、運用環境を確認し、必要に応じてアクセス制限など対策を講じ、不用意に外部へコンポーネントが公開されていないか注意するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2019/05/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

IT資産管理用ツール「SKYSEA Client View」に複数の脆弱性
Android版「メルカリ」アプリに脆弱性 - アップデートの実施を
米当局、「SLP」や「Atlassian Confluence」狙う脆弱性攻撃に注意喚起
「Apache HTTP Server」のゼロデイ脆弱性、国内でも攻撃を観測
米CISA、悪用済み脆弱性リストに10件追加 - 早急に対処を
楽天モバイルのフェムトセルに複数の脆弱性
「Salesforce DX」のCLIで作成したURL、誰でも管理画面へアクセス可能に
スマホアプリ「ぐるなび」に脆弱性 - 任意サイトへの誘導に悪用されるおそれ
NEC製ルータ「Atermシリーズ」の複数製品に脆弱性
SolarWindsのIT管理製品がAPT攻撃の標的に - 巧妙な隠蔽も