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20年前の「Excel 4.0」マクロを悪用する攻撃 - 検知回避が狙いか

「Excel 4.0」のマクロを用いた攻撃は、2018年10月ごろから中国など国外で展開されているが、トレンドマイクロによれば国内で同様の攻撃手法を観測した例はなく、2月に入ってはじめて確認したという。

具体的には、「Excel97-2003形式」で保存された「xlsファイル」を用いており、請求書などを装ってメールで送りつける手口だった。

同ファイルを開くと「コンテンツの有効化」を尋ねるアラートが表示されるが、誤って許可して実行してしまうとインターネットより別のファイルをダウンロード。正規プログラムである「Windows Installer」を利用してダウンローダーが実行される。

同ダウンローダーには、セキュリティ製品による検知の回避を狙ったと見られる正規のデジタル署名が付与されており、最終的にはリモートアクセスツール「FlawedAmmyy RAT」に感染させようとしていた。

(Security NEXT - 2019/03/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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