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画像ファイルに悪用コード隠す「ステガノグラフィ」 - 無償ツールが拡大後押しか

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林氏

パロアルトネットワークスでスレットインテリジェンスアナリストを務める林薫氏によれば、「ステガノグラフィ」に利用できるツールは複数あるものの、「Invoke-PSImage」がもっともポピュラーで出来もよく、攻撃に多く利用されているという。

実際に同社が確認した対米国、対日本の攻撃で同ツールが利用されていた。

同氏は、「ネットワーク上で画像ファイルまで検査するシステムは多くない」と企業がおかれた現状を分析。さらに今後「ステガノグラフィ」の悪用が増えた場合も、ウェブサイトへのアクセスなど大量の画像データが日常的にやりとりされており、すべてのトラフィックを検査することは難しいと指摘し、2019年は同技術の悪用がさらに拡大することも予想されるとして警戒を強めている。

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攻撃のイメージ(画像:パロアルトネットワークス)

(Security NEXT - 2018/12/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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