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Office数式エディタに対する脆弱性攻撃 - サンドボックス回避のおそれも

またマイクロソフトでは、別の脆弱性「CVE-2018-0798」が明らかとなり、2018年1月のセキュリティ更新プログラムで「数式エディタ」を削除した。

「数式エディタ」に関しては、マルウェアの解析に用いるサンドボックスに導入していないケースも想定され、解析が回避されるおそれがあると研究者は指摘している。

「CVE-2017-11882」は、パッチ公開当時、深刻度は「重要」、悪用可能性指標も「悪用される可能性は低い」とされた脆弱性。しかし、その後悪用が拡大しており、注意が必要だ。

SANSの研究者による今回の報告は英文のメールを用いた攻撃だったが、同脆弱性は国内の組織を狙った標的型攻撃でも頻繁に悪用されている。

(Security NEXT - 2018/10/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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