Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

38%の企業がセキュリティ投資を増額 - それでも65%は「不足」

セキュリティ対策への投資額について、大手企業の38%が増加したと回答した。しかしながら、十分に予算が確保されていないとの回答も6割強にのぼっている。

20181002_kp_001.jpg

サイバー攻撃の痕跡を認知したきっかけ(グラフ:KPMGコンサル)

同調査は、KPMGコンサルティングが、4月1日から5月22日にかけて国内の上場企業および売上高400億円以上の未上場企業を対象に調査を実施したもの。アンケートの郵送形式で実施し、329社が回答した。

過去1年間に回答者の31.3%が不正侵入の痕跡を発見したと回答。認知したきっかけは、「サイバーセキュリティ部門による監視」「社員からの通報」がいずれも31.4%。「委託先ITベンダーからの通報(24.8%)」とあわせると、87.6%は自組織内部で発見したという。

「外部公的機関からの通報(4.8%)」「顧客や取引先からの通報(2.9%)」など、外部からの通知は12.4%だった。

セキュリティ対策への投資額について聞いたところ、38.0%が「増加」と回答。一方、投資額が「適切である」と評価している企業は34.0%にとどまり、13.0%が「大いに不足している」、52.0%が「やや不足している」と回答。

20181002_kp_002.jpg
投資額に対する評価(グラフ:KPMGコンサル)

(Security NEXT - 2018/10/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

国内企業、IT投資で「セキュリティ向上」に高い優先度 - 「AI能力向上」も
活かしきれないセキュリティツール、機能の重複も - Fastly調査
中小企業の3分の1、直近3年間のセキュ投資ゼロ - 「必要性を感じない」
情シス担当者、「ゼロトラストを理解している」21%
アフターコロナ、テレワーク中心を望む声は約2割 - デル調査
偽ECサイトの通報件数が増加 - マッチングアプリやSNSで異性から勧められたケースも
2025年のセキュリティサービス市場は1兆円超に - IDC予測
約3分の1の企業がIoTやOTでセキュリティ事故を経験
3割がセキュ投資増額、56.3%で被害経験 - IDC調査
セキュ担当者の6割強が「ゼロトラスト」を理解していると回答