Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

職員が個人情報を持ち帰り紛失、決裁文書放置で未処理も - 三重県

一方、小児慢性特定疾患医療部会の資料である医療意見書のコピーについて、2013年度分の一部が同職員の自宅から発見された。調査を行ったところ、同年度の意見書1111人分の紛失が判明。2012年度における肝炎医療部会の「医療意見書のコピー」450人分や、同職員が作成した公文書24件を紛失していることも明らかになった。

さらに、2015年度に企業から提出された障害者雇用促進企業登録申請書1件についても自宅に持ち帰っており、申請の要件を満たしていたものの、処理されずに未登録となったという。

また、障害者雇用対策事業に関する経費の未払いがあったほか、公費より支出すべき経費を同職員が私費で支払っていたケースもあった。

同県では、関係者に対して事情を説明して謝罪した。同職員が業務を計画的に進めることができず、未処理が発生する一方で、コンプライアンス意識が低く、職場内のコミュニケーションも不十分で上長への相談や報告が適切にできておらず、部署としても問題を把握できていなかったと説明。

今後はコンプライアンス意識の向上や業務の見える化、予算執行状況の確認徹底、文書および備品管理の徹底を行う。また同職員に対して厳正な処分を検討していく。

(Security NEXT - 2018/07/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

従業員が退職時に顧客情報を持出、転職先で使用 - プルデンシャル生命
委託先従業員がマイナカード申請情報を私的利用、好意持ち連絡 - 郡山市
神戸市、個人情報の不正操作で職員処分 - 保険料増額の通知から発覚
子会社従業員が有効期限間近のデジタルギフトを不正入手 - デジタルプラス
USB紛失で町長ら減給、不正利用判明すれば再度処分を検討 - 佐久穂町
メール覗き見職員を処分、PWなど推測して不正アクセス - 宇陀市
行政文書ファイル1冊が所在不明、匿名通報で発覚 - 関東財務局
児童相談に関するICレコーダー紛失、1年以上未報告 - 紋別市
個人情報含むUSBメモリを紛失、拾得され発覚 - 近畿大工業高専
臨時IDカードで知人住所を取得、待ち伏せ職員を処分 - 仙台市