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国内組織狙うBEC、情報盗んで海外展示会事務局になりすまし - 実被害も

今回の攻撃では、企業担当者が出展ブースの確保に追われるなか、攻撃者は何度か行ったやりとりで「ほかの会社がいる」などとして早期の支払いを促していた。

またビジネスメール詐欺では、振込先口座の変更を要求する手口は常套手段となっているが、決済手段の変更を促す手口が確認されたのは、今回がはじめて。

さらに被害額が従来のビジネスメール詐欺に見られるような大きな金額ではなかったことも重なり、企業の警戒体制をかいくぐるような手口だったと指摘。ひとつの組織から大きな金額をだまし取る攻撃ではなく、同時期に似たような状況に置かれた複数企業から金銭を詐取する攻撃だった可能性もあると分析している。

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カンファレンス事務局を名乗ったケースのやりとり(画像:IPA)

(Security NEXT - 2018/04/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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