Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシング報告、2カ月連続で減少 - 800件台に

1月にフィッシング対策協議会へ寄せられたフィッシングの報告件数は878件だった。2カ月連続の減少となったが、2017年前半と比較すると依然として高い水準を維持している。

20180202_ap_001.jpg
フィッシングの報告件数(グラフ:フィ対協)

同協議会によると、1月に寄せられたフィッシングに関する報告は878件。前月の1165件から287件減少した。

2017年は4月に304件まで縮小したが、その後は5カ月連続で増加。8月から12月までは1000件前後の高い水準で推移した。

年明けの1月は1000件の大台を割り込んだものの、2017年前半と比較すると依然として報告数は多く、予断を許さない状況となっている。

フィッシングサイトの誘導先に利用されたURLの件数は537件。前月の565件を28件下回った。2017年9月の1212件から4カ月連続で減少している。一方、悪用されたブランド件数は25件で、前月から1件増加した。

同協議会によれば、1月もこれまでの傾向を引き継いで、「Apple」や「LINE」をかたるフィッシングの報告が多数寄せられたという。また、クレジットカードの利用者を狙ったフィッシングも複数発生したほか、仮想通貨に関するブログにフィッシングサイトのURLが掲載されたという事例も確認されている。

(Security NEXT - 2018/02/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
1月のフィッシング、独自ドメイン使用する送信元メアドが増加
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
「フィッシング詐欺」、1年に3回も被害あったケースも
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増