Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

広く利用される暗号化ライブラリに脆弱性「ROCA」 - 鍵長1024ビットなら解析コストは1万円以下

Infineon Technologiesが提供する「RSA暗号ライブラリ」に、脆弱な鍵ペアを生成する脆弱性が存在することがわかった。ハードウェアなど影響が多岐にわたるおそれがある。

20171019_ro_001.jpg
ROCAの影響を受ける可能性がある機器(画像:CRoCS)

「同1.02.013」で生成したプライベート鍵が、公開鍵から容易に解析されるおそれがある脆弱性「CVE-2017-15361」が明らかとなったもの。

暗号化されたデータの復号や署名の偽造など、悪用されるおそれがある。

脆弱性は同ライブラリに起因するもので、RSA暗号そのものの危殆化ではなく、ほかのデバイスやライブラリなど、同ライブラリ以外によって生成されたRSAキーであれば、同ライブラリでも安全に扱うことができるとしている。

(Security NEXT - 2017/10/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「GarageBand」にセキュリティアップデート - 脆弱性1件を修正
「JSONata」にプロトライプ汚染の脆弱性 - アップデートにて修正
「WordPress」向けのマルウェア対策やWAFプラグインに脆弱性 - 公開中止に
Cisco、「IOS XR」に関するセキュリティアドバイザリ7件を公開
「Apache Tomcat」に脆弱性、2月の更新で修正済み - 「同8.5」系統は3月末にEOL
Palo Altoの「PAN-OS」や「GlobalProtect App」に脆弱性
バックアップ製品「Arcserve UDP」に脆弱性 - 影響大きくPoCも公開
ファイル転送製品「FileCatalyst」に深刻な脆弱性 - 2023年8月の更新で修正
SonicWallの「SonicOS」やメールセキュリティ製品に脆弱性
ビデオ会議サービス「Zoom Rooms」に複数の脆弱性