Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「ウイルスバスター」に新版 - 機械学習と従来技術併用の強みを強調

同機能は、定義ファイルや振る舞い検知など、従来の機能と組み合わせて利用されており、静的なコード分析から判明した振る舞いや侵入経路などの情報をもとに、複数のアルゴリズムで作成された判定用モデルを使い分け、脅威を検知するという。

またランサムウェアによる意図しないデータの暗号化を防ぐ「フォルダシールド」を強化。クラウドストレージの同期フォルダや、外部記録メディアなど、複数のフォルダを指定できるようになった。Mac OS版にも同機能が追加されている。

さらに新機能として、サポート詐欺サイトへのアクセスをブロックする機能を追加。iOSにおいても、Safari上で不正サイトへのアクセスを検知、ブロックできるようになった。またAndroid版ではリモートより画面ロック型ランサムアプリを強制的に停止する機能を搭載した

新版で機械学習と従来の検知手法を併用している点について、同社プロダクトマーケティングマネージャ の木野剛志氏は、機会学習は未知の脅威に強みを持つ一方、誤検知や特定のファイルを検知できないといった「弱み」もあると説明。従来の技術と組み合わせることで、それぞれの弱点を補完し、強みが発揮できる点を強調した。

ダウンロード版の価格は、「ウイルスバスタークラウド」1年版が5380円から。サポートサービスを追加した「ウイルスバスター クラウド+デジタルライフサポート プレミアム」や「ウイルスバスターモバイル」なども用意している。同社では、1800万ユーザーの獲得を目指して製品を展開していく。

20170908_tm_008.jpg
トレンドマイクロの説明による検出技術の強みと弱み

(Security NEXT - 2017/09/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ESET新版、Intel TDT対応でランサム対策を強化
FFRI、消費者や小規模事業者向けセキュ対策ソフトに新版
個人用ESETに新バージョン - 上位Windows版にクラウドサンドボックス
カスペがiOS向けにセキュアプリ - フィルタリングや情報流出の確認機能
パスワード管理製品のmacOS版をリリース - カスペ
「ノートン360」の上位製品に個人情報流出の通知機能
法人向けESETエンドポイント製品のWindows版に新版 - 暗号化製品も追加
コンシューマー向けESET製品に新版 - キヤノンMJ
「Acronis True Image 2021」が登場 - 上位版にマルウェア対策機能
コンシューマー向けパスワード管理製品を発売 - カスペ