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MS、月例パッチでOfficeゼロデイ脆弱性3件を修正 - サイバースパイ組織が悪用

また4月中旬に確認された「CVE-2017-0262」「CVE-2017-0263」を利用して「GAMEFISH」を感染させる攻撃についても、脆弱性は存在するものの、4月に提供した緩和策により攻撃を防ぐことが可能であったとし、更新を適用して最新の状態であれば、これら脆弱性については悪用できない状況であったことを強調している。

これら脆弱性を報告したFireEyeは、いずれの脆弱性もスパイ活動を行うロシアのサイバー攻撃グループに活用されていたと分析。「CVE-2017-0261」に対する攻撃は、少なくとも3月下旬から展開されていた。

同脆弱性を悪用していたのは45カ国以上を対象に攻撃を展開したことでも知られる攻撃グループ「Turla」。同グループは「Snake」「Uroburos」「Agent.BTZ」「Pfinet」といった名称でも呼ばれている。さらに同グループに限らず、金銭目的で活動していると見られる別のグループも、これら脆弱性を悪用していた。

一方、4月に確認した「CVE-2017-0262」「CVE-2017-0263」に対する攻撃については、「Sofacy」「Sednit」「Fancy Bear」「Tsar Team」「Pawn Storm」などの別名でも知られ、ロシア政府より支援を受けているとの疑いを持たれている攻撃グループ「APT 28」が関与していたと同社では見ている。

(Security NEXT - 2017/05/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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