Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2016年4Qの不正送金、法人個人ともに増加

2016年第4四半期のオンラインバンキングにおける不正送金被害は、法人と個人ともに増加した。

全国銀行協会が、会員192行におけるオンラインバンキングの不正送金被害の状況について調査を実施し、結果を取りまとめたもの。預金者本人以外が不正に送金し、すぐに振込先から金銭が引き出され、被害者へ返還できなかったケースについて集計している。

同四半期の不正送金被害は197件。被害額は3億1800万円だった。法人の預金者を見ると、前四半期の5件から4倍近い19件へ増加。被害額も9800万円と、前四半期の6000万円を上回った。

一方個人の預金者に関しても、件数ベース、金額ベースいずれも増加した。前四半期の約1.8倍となる178件の不正送金を確認。被害額も前四半期の1億5000万円から2億2000万円へ拡大している。

補償状況を見ると、金融機関が対応方針を決定した91件のうち、補償の対象となったのは89件。補償率は97.8%で、前四半期から7.4ポイント上昇した。

(Security NEXT - 2017/02/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
2023年3Qの不正送金 - 被害額が約1.5倍に拡大
ネットバンク不正送金が前四半期の2倍超 - 過去最悪に
上半期の不正アクセスによる検挙は188件 - 前年同期比19.3%減
ネットバンク不正送金被害、上半期だけで前年の約2倍に
1Qのネットバンク不正送金、前四半期の2倍弱へと急増
地方金融機関の7割、セキュリティリスクを評価できる人材が不足
オンラインバンキング不正送金被害、2月以降増加の兆し
不正アクセスの認知件数が前年比約45%増 - 検挙者は9.4%増加
ウェブ閲覧中の「電話番号含む警告画面」に警戒を - サポート詐欺が猛威