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富士通研究所ら、ブロックチェーンのセキュリティ強化技術を開発

富士通研究所と米Fujitsu Laboratories of Americaは、取引の制限や文書秘匿化など、ブロックチェーンのセキュリティを強化する2つの技術を開発した。

両社が開発したのは、ブロックチェーン上でトランザクション取引を安全に運用するための「トランザクション機能限定技術」と「秘密分散鍵管理によるブロックチェーン上の文書秘匿化技術」。

トランザクション機能限定技術は、トランザクションを実行する際、事前に設定したポリシーに基づいて取引を制限できる技術。取引内容とポリシーの整合性を検証し、ポリシーを満たさない取り引きはブロックチェーンに記録されない。

また複数の利用者で異なる鍵の断片を持ち、一定数の断片がそろうと鍵が生成される秘密分散鍵管理の秘匿制御システムを開発。ブロックチェーン上の文書の暗号化に適用することで、文書の機密部分は鍵の断片の所有者が協力する場合に限り登録や閲覧が行える。

鍵を持たない一般利用者に文書の秘匿できるほか、鍵を紛失した場合の救済や、複数管理者の承認を必須とするといったワークフローが可能になるとしている。

今後は同技術をクラウド基盤に実装し、さまざまな分野でブロックチェーンの業務への適用を想定した検証を進めて、2017年度以降の実用化を目指す。

(Security NEXT - 2016/10/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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