Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「ごめん!」TeslaCrypt開発者が復号キー公開 - 無償復号化ツールも登場

ランサムウェア「TeslaCrypt」により暗号化されたファイルを復号化できるマスターキーが、同ランサムウェアの関係者によって公開された。同キーを用いた復号ツールも提供が開始されている。

20160519_es_001.jpg
復号ツール「ESET TeslaCrypt decrypter」

「TeslaCrypt」は、コンピュータ内のファイルを利用者の意図に反し、強制的に暗号化して金銭を要求するランサムウェア。過去のバージョンでは、拡張子を「.vvv」へと変更したことから「vvvランサムウェア」などとも呼ばれ、注目を集めた。

その後、「バージョン3」「同4」とバージョンアップを重ねており、拡張子を「.xxx」「.ttt」「.micro「.mp3」などへ変更する亜種も登場した。

今回、「TeslaCrypt」の関係者がプロジェクトの終了を宣言。Tor経由でしかアクセスできないサイト上へ復号用のマスターキーを公開したもの。「we are sorry!」とのメッセージとともに、復号化ソフトの登場を望んでいるとのコメントを残している。

(Security NEXT - 2016/05/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

重要インフラの3社に1社でランサム被害 - 11%は感染20台以上
国内で検知急増のランサム「Jaff」に復号化ツール
ランサムウェア「AES_NI」「BTCWare」被害者向けに復号化ツール
Avast、あらたに3種のランサムウェア復号化ツールを公開
ランサムウェアによる最大の標的国は日本
ランサム対策プロジェクトが拡大中 - あらたに4社が復号ツール
2016年上半期のランサムウェア感染、前年同期比7倍 - 法人の被害増加目立つ
2月に「Bedep」感染を多数観測 - 「Angler EK」で拡散か
「CryptXXX」が進化、LAN上の共有フォルダをスキャン - データ窃取機能も
「Angler EK」に緩和ツール「EMET」を回避するエクスプロイト