Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Node.js」のパッケージマネージャ「npm」、不正パッケージが拡散するおそれ

サーバーサイドで動作するJavaScriptプラットフォーム「Node.js」のパッケージマネージャ「npm」において、悪意あるパッケージが拡散するおそれがあることがわかった。セキュリティ機関が注意を呼びかけている。

20160329_np_001.jpg

「npm」では、悪意のある「npmパッケージ」の拡散を防げず、ワームとして拡大するおそれがあるという。今回の問題は、Sam Saccone氏が発見し、「npm hydraワーム」としてnpmプロジェクトへ報告した。

npmの開発チームでは、npmにおけるインストールスクリプトの利便性が、ワームの危険性を上回ると説明しており、緩和策のアナウンスにとどめ、具体的な修正などは実施しない方針。

レジストリより提供されるパッケージが安全であることを保証できないとし、悪性あるコードを見つけた場合は報告するよう呼びかけている。

利用者側における緩和策としては、npmサーバへのログインしたままにしないことや、「npm shrinkwrap」コマンドによりパッケージのバージョンを固定すること、インストール時に「ignore-scriptsオプション」を設定することなどを挙げている。

(Security NEXT - 2016/03/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Google、ブラウザ最新版「Chrome 123」をリリース - 複数脆弱性を修正
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートが公開
Ivantiの複数製品に深刻な脆弱性 - 早急なパッチ適用を強く推奨
Atlassian、3月の月例アドバイザリを公開 - 脆弱性24件に対応
「Firefox 124」が公開、「クリティカル」含む脆弱性12件を修正
WordPress向け求人プラグインに脆弱性 - リモートよりコード実行のおそれ
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性4件を解消
「WebAssembly」のランタイム「Wasmi」に脆弱性
「GarageBand」にセキュリティアップデート - 脆弱性1件を修正
「JSONata」にプロトライプ汚染の脆弱性 - アップデートにて修正