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国内企業のIT投資、2015年度は2.8%増 - 投資目的「セキュリティ強化」最多

矢野経済研究所が、国内企業の2015年度のIT市場規模予測を取りまとめた。前年度2.8%増の11兆6350億円で、投資目的別では、「情報セキュリティ強化」がもっとも高かったという。

同社が7月から11月にかけて、国内民間企業のIT投資実態と今後の動向について調査を実施し、取りまとめたもの。2014年度のハード、ソフト、サービスを含むIT市場規模は、前年度比3.6%増の11兆3180億円と推計。2015年度は2.8%増の11兆6350億円、2016年度は1.1%増の11兆7630億円と予測した。2017年度は消費税増税が影響し、前年度比0.6%減の11兆6900億円を見込む。

同調査では、今後3年間におけるIT投資の目的について尋ねたところ、「情報セキュリティの強化」が2012年より増加傾向が続いており、2015年は前年の43.8%から52.6%に上昇。これまでつねにトップだった「システム基盤全体の効率化(50.3%)」を上回り、上位5項目でもっとも高い比率となったという。

同社はこうした組織の投資行動について、企業や団体から個人情報が漏洩する問題が多発しており、個人情報の管理や運用体制の構築が、最重要課題になっていると分析している。

(Security NEXT - 2015/12/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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