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セコム、ドローンを利用した民間警備サービス

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セコムドローン

セコムは、小型無人機を利用した民間向けの敷地内警備サービス「セコムドローン」を12月11日より提供開始する。

同サービスは、カメラを搭載したドローンを顧客敷地内で自律飛行させる警備サービス。サービスメニューとして、別途設置したレーザーセンサーで不正侵入を検出した際に、ドローンで不審者や車両を撮影する「侵入監視サービス」と、決められた場所を定期的に巡回する「巡回監視サービス」を用意している。

使用するドローンは約2キロほどで連続飛行時間は10分。「GPS」「高度」「方位」「加速度」「ジャイロ」「障害物検知」などのセンサーを搭載。また映像と制御用の無線を活用している。

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記者発表会に登壇した伊藤氏(画面左)、進藤氏(同右)

カメラと白色LEDを搭載し、不審車両や不審車の撮影画像をセコムのコントロールセンターに画像を送信する。夜間や雨天時の飛行も可能。

3Dマップを用いてあらかじめ飛行エリアを指定。敷地の境界や飛行禁止エリアなどに到達した場合や、センサー異常、GPSの精度低下などが生じると自律着陸する。制御部を冗長化しており、制御部で異常時なども自動で着陸する。

セコム執行役員で技術開発本部長兼開発センター長の進藤健輔氏によれば、同サービスの提供にあたり、ハードウェア、ソフトウェアいずれも独自に開発した。

セコム代表取締役社長の伊藤博氏は、「地上だけでなく、空間から画像が取得できることは非常に重要」と同技術をアピール。「改正航空法の施行にあたり、12月10日朝に承認をもらうため国土交通省へ行ったが、他社の姿はなく第1号として承認を得た(同氏)」という。

同社では、年間100社を目標に同サービスを展開していく。月額利用料は5400円から。別途ドローンポートの設置など初期費用(86万4000円から)が別途必要。

(Security NEXT - 2015/12/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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