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伊企業、未脱獄のiPhone向けにもスパイアプリ

イタリアのセキュリティベンダーであるHacking Teamから大量のデータが漏洩した問題で、ジェイルブレイク(脱獄)していないiOS端末を狙った内偵アプリが配布されていた可能性があることがわかった。

情報漏洩発覚後、同社が「Apple Developer Program」のiOS向け証明書を保有していることがセキュリティ研究者のRalf-Philipp Weinmann氏の指摘により判明。「HT Srl」というデベロッパー名を利用し、不正なNewsstandアプリを提供していたと見られる。Appleでは7月7日にHacking Teamの証明書を失効させた。

「Apple Developer Program」は、企業が組織内で利用するアプリをAppStore外で配布できるプログラムで、インストール時には、「信頼されていないAppデベロッパのアプリ」として警告アラートが表示されるものの、誤ってインストールしてしまうおそれもあった。

同アプリを分析した米Lookoutによれば、インストールすると、ロケーション、カレンダー、連絡先などへのアクセス許可が求められ、これらを承認すると情報が窃取するおそれがあった。またキー入力の情報を窃取するキーボードをインストールしていたという。

「Apple Developer Program」を用いた攻撃は、Hacking Teamがはじめてではなく、これまでも詐欺アプリの配布などへ悪用されたことがある。

こうした攻撃には、Appleのプログラムに参加する必要があり、誰でも悪用できるものではないが、不正なユーザーがアカウントを取得したり、デベロッパーのアカウントが奪われるといったリスクが指摘されている。

ウェブブラウジング中など、AppStore以外でアプリのインストールを求められた際、信頼できるもの以外は許可しないよう注意が求められる。

(Security NEXT - 2015/07/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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