Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

C&CのIP通知にMSの「TechNet」を悪用 - 「Deputy Dog」の攻撃グループ

マイクロソフトの技術者向けサイト「Microsoft TechNet」が、標的型攻撃の踏み台に悪用されたことがわかった。

中国を拠点とする標的型攻撃に用いられたもので、2014年後半にFireEyeとMicrosoftが確認した。攻撃を行っていたのは、ファイア・アイが「APT 17」と名付け、活動をトレースしているAPT攻撃グループだったという。

同グループは、2013年8月に「Internet Explorer」のゼロデイ脆弱性「CVE-2013-3893」を利用し、日本国内を対象に展開された攻撃キャンペーン「Deputy Dog」を展開したことで知られている。その後、「Ephemeral Hydra」「SnowMan」などの攻撃キャンペーンとの関連性もFireEyeによって指摘されている。

同グループの特徴として、バックドア「BLACKCOFFEE」を利用している点が挙げられる。同マルウェアは、ファイルの送受信のほか、ファイルやプロセスのエミュレーション、ファイル操作、プロセスの終了などの機能を搭載。機能の拡張性を持ち、米国の政府や法律事務所、IT企業などへの攻撃に用いられていた。

(Security NEXT - 2015/05/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
先週の注目記事(2024年2月25日〜2024年3月2日)
Windowsのゼロデイ脆弱性「CVE-2024-21412」、昨年12月下旬より悪用
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
国内組織狙う標的型攻撃 - 対象製品利用者は侵害有無の確認を
J-CSIP、24件の脅威情報を共有 - 標的型攻撃は5件
米政府、脆弱性「Citrix Bleed」についてガイダンスを公開
「Citrix ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 標的型攻撃による悪用も
東大教員PCが標的型攻撃でマルウェア感染 - 対策ソフトは検知せず