Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ゆうちょ銀装うフィッシング - 「アカウントの凍結」などと不安煽る

ゆうちょ銀行を装い、アカウント情報を騙し取るフィッシング攻撃が確認された。同行やフィッシング対策協議会では、注意を呼びかけている。

20150515_ap_001.jpg
今回確認されたフィッシングメールの文面(画像:フィッシング対策協議会)

問題のフィッシングメールは、「本人認証サービス」「メールアドレスの確認」といった件名で送信されているもの。誘導先となるフィッシングサイトも複数設置されていたことがわかっている。

「個人情報が一部ネットショップに不正に取得され、漏洩事件が起きた」などと説明。アカウントを凍結するなどと不安を煽り、フィッシングサイトへ誘導する手口だった。国内金融機関では通常見かけない「こんにちは!」という書き出しも特徴的で、他行を含め、これまでも繰り返しフィッシング攻撃で同様の文面が利用されている。

同協議会では、5月15日の時点でフィッシングサイトの稼働を確認しており、閉鎖に向けてJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼。オンラインバンキングの利用者へ警戒を呼びかけるとともに、類似の詐欺サイトを発見した場合は、同協議会へ連絡してほしいとアナウンスを行っている。

(Security NEXT - 2015/05/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
ウェブサーバが迷惑メール送信の踏み台に - タカラベルモント
メールサーバがフィッシングメールの踏み台に - 広済堂HD子会社
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
水道局を装う偽メールに注意 - 「未払料金ある」と誘導
健康器具メーカーのインスタアカが乗っ取り被害 - フィッシングで
警察庁、サイバー被害のオンライン通報窓口を設置 - 相談なども対応
NTTドコモ、スミッシング攻撃の踏み台端末に注意喚起 - 7月上旬から
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増