Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2015年1Qの脆弱性届出は245件 - ウェブサイト関連が半数以下に

情報処理推進機構(IPA)とJPCERTコーディネーションセンターは、2015年第1四半期における脆弱性の届出状況について取りまとめた。ウェブサイトに関する届出が、前四半期の約4割に減少した。

20150424_ip_001.jpg
脆弱性の届出数推移(グラフ:IPA)

レポートによれば、同四半期に届出があった脆弱性関連情報は245件で、前四半期の478件から減少。ソフトウェア製品の脆弱性は84件で前期とほぼ同数だったが、ウェブサイト関連は161件と前期の392件から大幅に減少している。

届出の受付を開始した2004年からの累計件数は、ソフトウェアが2034件、ウェブサイトが8864件で、合計1万898件となった。ウェブサイトに関する届出が、前期の82%から微減するも、全体の81%を占める。1就業日あたりの届出件数は4.17件で、前期から変化はなかった。

ソフトウェア製品の届出件数を種類別に見ると、「ウェブアプリケーションソフト」が最多で50件近い届出があった。「アプリケーション開発・実行環境」「ルータ」「スマートフォン向けアプリ」と続く。

脆弱性が悪用された場合に生じる脅威は、「任意のスクリプト実行」が最も多かったが、前期から半減した。このほか、「任意のコード実行」「情報の漏洩」「任意のコマンド実行」なども多かった。

(Security NEXT - 2015/04/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ランサムリークサイト、年間約4000件の投稿 - 身代金支払うも約2割で反古
先週注目された記事(2024年3月3日〜2024年3月9日)
先週の注目記事(2024年2月25日〜2024年3月2日)
「WordPress」における不用意な露出に注意 - 攻撃の糸口となることも
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
脆弱性の届出が大幅増 - ウェブサイト関連は前四半期比2.2倍に
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
2023年4Qの「JVN iPedia」登録、前四半期の約1.6倍に
OSSコミュニティ、脆弱性修正に3カ月弱 - 4年で半数が終了
リサイクルされる「ランサムウェア」 - リーク件数は1.5倍に