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管理ツール刷新した法人向けESET新版 - 現場の声に耳を傾けゼロから開発

今回のバージョンアップでは、クライアント管理ツールである「ESET Remote Administrator(ERA)」を刷新。新版である「同v6」より管理画面をウェブベースに変更した。

ダッシュボードは、クリック操作が中心で、シンプルな操作で運用や管理が可能。キヤノンITSでは、国内のユーザー向けにERAのクラウドサービスを展開する予定で、先行評価版の提供を6月末より開始する計画だという。

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製品発表の記者会見に登壇したRichard Marko氏(画面左)とIgnacio Sbampato氏(画面右)

今回のバージョンアップにあたり、記者会見に登壇したESETのCEOであるRichard Marko氏は、過去5年間、日本をはじめ、あわせて6カ国の顧客から広くヒアリングを実施したことを明らかにし、現場で実際に利用するユーザーの意見を取り入れたことを強調した。なかでも「日本のユーザーの期待値は高い」という。

同氏は「従来のアーキテクチャにとらわれず、使い勝手の良い製品を目指したかった」と語り、これまでの技術を活かしつつも、「数年をかけてゼロから開発に取り組んだ」と語った。

同社CSO兼CMOであるIgnacio Sbampato氏も、要望の多かったダッシュボードの見直しや、ポリシー適用の自動化など、管理者の負担を軽減する機能を搭載したと説明。パフォーマンスにもこだわったという。市場シェアに関しては、日本国内では4位、ワールドワイドで5位につけており、今後3位を目指して事業を展開していくと目標を語った。

実際に国内で製品を展開するキヤノンITSでセキュリティソリューション事業部長を務める近藤伸也氏は、新版について「日本のユーザーは、使いやすさやパフォーマンスへの要求が高いが、10年間かけてESETに言い続けてきた機能が具現化された製品」と新版の魅力をアピール。

販売体制を強化し、エンタープライズ向けの部署を新設。直販を含め、大規模ユーザー向けの販売に力を入れる。また医療をはじめ、特定業種や業態へのに対する販売を強化するほか、従来オンプレミスのみだった管理プログラムを、クラウドでも提供することで中小企業から大企業まで幅広いニーズに応える。

さらに仮想デスクトップ向け製品やオフライン用USB製品の投入など製品ラインナップを拡充。販売パートナー向けのサポート体制強化や、OEMパートナー、テクニカルパートナーとの協業を通じて、支援体制を強化していくという。

(Security NEXT - 2015/04/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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