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プラポリ調査、人気アプリの多くが記載不十分 - 勝手に情報送信も

国内で人気がある上位100件のアプリを対象にプライバシーポリシーに関する動向を調べたところ、2015年1月に実施した調査では、Androidアプリの場合、プライバシーポリシーを86%が掲載しており、2014年2月に実施した前回調査から24ポイント上昇した。

しかし、アプリごとに専用のプライバシーポリシーを用意しているものは19%にとどまり、前回の11%から割合が上昇しているものの、依然として2割に満たない。サービス全体のプライバシーポリシーは用意されているものの、個々のアプリに関する記述がなく、内容が不十分なケースが目立っており、全体の67%を占める。

一方iOSアプリでは、プライバシーポリシーが掲載されていたアプリは72.7%でAndroidアプリを13.3ポイント下回る。専用のプライバシーポリシーを用意しているアプリは、全体のわずか4%で、サービス全体のプライバシーポリシーを示しているケースが61.6%と多い。また7.1%に関しては、一般的なウェブサイトのプライバシーポリシーを用意しているに過ぎなかった。

Androidアプリにおいて、「電話番号」「アドレス帳」「位置情報」「メールアドレス」のいずれかについて取得するアプリは、100件中42件あったが、利用者情報の取得について個別に同意を取得しているアプリは、その12%にあたる5件と少ない。

さらに59件のAndroidアプリ、5件のiOSアプリのあわせて64件のアプリを対象に、プライバシーポリシーどおり運用されているか解析を実施。その結果、約14%にあたる9件が、送信の有無を記載せずに、位置情報など利用者情報を外部へ送信していた。さらにそのうち5件は、プライバシーポリシーの記載自体がなかったという。

(Security NEXT - 2015/04/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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