Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

3月のMS月例パッチで修正された「Stuxnet」の忘れ形見に悪用コード - 専門家「容易に攻撃可能」

パッチ公開当時の日本マイクロソフトによる悪用可能性指標のレーティングは、攻撃者によるコードの作成が困難であるとして、4段階中3番目の「悪用される可能性は低い」に設定されており、注目も集めていなかった。

しかし、公開直後より状況が一変している。公開同日に脆弱性検証ツールである「Metasploit」に同脆弱性向けに2種類のモジュールが追加されている。

ソフトバンク・テクノロジーでは、今回の脆弱性について調査を実施。攻撃が簡単に行えることがわかった。

同社では、検証用に細工した「.lnk」ファイルを用意。メールの添付ファイルとして受信し、開いた場合に制御を奪われるか再現性を調べたところ、リモートよりシステムの制御を奪取できることを確認した。

ソフトバンク・テクノロジーのシニアセキュリティエバンジェリストである辻伸弘氏によれば、悪用コードは、「Metasploit」に限らず、容易に入手できる状態だという。同氏は、攻撃を受けた場合、システムへ大きな影響を与えると危険性を指摘、注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/03/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2024年3月10日〜2024年3月16日)
Google、ブラウザ最新版「Chrome 123」をリリース - 複数脆弱性を修正
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートが公開
Ivantiの複数製品に深刻な脆弱性 - 早急なパッチ適用を強く推奨
Atlassian、3月の月例アドバイザリを公開 - 脆弱性24件に対応
「Firefox 124」が公開、「クリティカル」含む脆弱性12件を修正
Fortraのファイル転送製品「GoAnywhere MFT」に脆弱性
WordPress向け求人プラグインに脆弱性 - リモートよりコード実行のおそれ
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性4件を解消
「WebAssembly」のランタイム「Wasmi」に脆弱性