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実は身近な「ShellShock」、影響範囲を調べる手法

ひとつめは、「System Call Auditing」を利用する方法。「auditdサービス」を起動することでログを取得するもので、手軽にはじめられる。ただし、起動するプログラムを特定できない場合があるため、独自カーネルモジュールである「TaskTracker」をふたつめの方法として挙げた。

3つめは、カーネルの機能としてシステムの挙動をシステムコールレベルで把握できる「TOMOYO Linux」や、一部機能をモジュール化した「AKARI」を利用する方法。「実行を要求したプログラム」と「要求により実行されたプログラム」を特定することが可能だ。

さらに「SystemTap」で作成したカーネルモジュールを用いることで情報を取得できると同社は説明する。これら手法は、サポート対象など注意しながら必要に応じて使い分けることでサーバの挙動を把握でき、今回の「bash」問題以外でも活用できる。

(Security NEXT - 2014/10/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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